OUR ART IN
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  • 驚異の部屋の私たち、消滅せよ。 — 森村泰昌・ヤノベケンジ・やなぎみわ —

  • 大阪中之島美術館

  • 2026.4.25 - 2026.7.20

森村泰昌、ヤノベケンジ、やなぎみわ。国際的に活動しつつ時に交錯してきた3作家が、2026年、万博のポストイヤーに大阪中之島美術館で再び邂逅する。「消滅せよ。」という言葉の先に何があるのか。新作を中心に構成される本展は、作家それぞれの歩みが凝縮された「驚異の部屋」となる。

森村泰昌氏

森村泰昌 《境界線上の舟遊び(「浄瑠璃船」のために)》習作(参考作品) 2026年

冒頭のプロローグでは、3人の共同制作による立体作品がいきなり登場する。しかし本作は純然たる共同作品ではない。「あなたなら自分自身が掲げる旗として、どんな旗を選びますか」という、三者三様のいわば「私」宣言の場である。それぞれの旗の種類は異なっている。ではその行く先は? 目指す行き先が、これから5つの「驚異の部屋」で示されることになる。

ヤノベケンジ氏

ヤノベケンジ 《八卦連環‐火》 2025年 撮影:表恒匡

観客は見知らぬ都市の散歩者となり、「博覧会(ヤノベ)」「広場(森村)」「坂道(やなぎ)」「迷宮」と続く展示室を巡り歩く。展示室は、いずれも美術館展示の枠組みから逸脱し、いわば踏み外された美術館としての「驚異の部屋」の様相を呈している。

やなぎみわ氏

やなぎみわ 《 「女神と男神が桃の木の下で別れる」川中島 II》 2016年

Room1からRoom4までの展示は、物量、サイズ、重量などにおいて、過剰で饒舌で重い磁場となっている。ヤノベによる「博覧会は子供の領分」、森村による「広場にパノラマ島奇譚」、そしてやなぎによる「坂道のオード(賛歌)」。個々の強烈な作品世界がぶつかり合い、迷宮を紡ぎ出していく。

photo by Yutaro Yamaguchi

最後を締めくくるRoom5では、当初は想定されていなかった「消滅美術館」という発想が展開される。それまでの過剰な磁場は、ここで一気にホワイトアウトしたかのような「消滅」性へと反転する。物質の重みの先にある、表現の新たな地平がそこに提示される。ーー絶望するな、では失敬。

会期中には、作家自らが展覧会の経緯や裏側を語る「作家鼎談」や、舞台公演「黄泉(よもつ)平坂(ひらさか) 〜排斥と遊戯〜」も開催される。『古事記』を題材に、排斥された女神が本来の姿を現す本作。表現者たちが交差する多角的なプログラムによって、本展の問いがより深く掘り下げられることになる。

林勇気 《Frames》 2026年

【information】

展覧会名:驚異の部屋の私たち、消滅せよ。 — 森村泰昌・ヤノベケンジ・やなぎみわ —

会場:大阪中之島美術館 5階展示室

住所:〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4丁目3−1

会期:2026年4月25日(土)– 7月20日(月・祝)

休館日:月曜日 *4月27日(月)、5月4日(月・祝) 、7月20日(月・祝)は開館

開館時間:10:00 – 17:00(入場は16:30まで)

料金:

一般 1,900円(1,700円)
高大生 1,300円(1,100円)
小中生 500円(300円)

URL:https://nakka-art.jp/exhibition-post/sayonara-2026/

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