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OUR TIME
02
2026
EXHIBITION
INFO
特別展示「髙田安規子・政子 Perspectives この世界の捉え方」展
資生堂グローバルイノベーションセンター
2026.1.28 - 2026.3.15
photo by Yuba Hayashi
資生堂の研究開発拠点「
髙田安規子・政子
髙田安規子・政子は、一卵性双子のユニットで活動するアーティストだ。
身近な素材を用い、空間や時間の「スケール(尺度)」をテーマに制作している。
作品は、数学や物理学的アイデアを背景に繊細な手仕事や緻密な構成で生み出され、アートと科学を融合させた独自の感性により表現される。また、展示する場所をリサーチし、その特性を生かした展示を行うことでも知られている。
この展示は、2025年8月26日(火)から12月7日(日)まで、資生堂ギャラリー(東京、銀座)にて開催した展示を、「Shiseido Beauty Park」2階の空間に合わせ再構成されたものだ。
資生堂社の社名の由来である易経の一節にある「至哉坤元 万物資生(いたれるかなこんげん ばんぶつとりてしょうず)※1」の考えを起点にしている。
ArtとScience(科学)を融合させた独自の感性による表現を真骨頂とする髙田安規子・政子が紡ぎ出した世界は、資生堂社のものづくりのDNAと共鳴するものとして、「Shiseido Art & Heritage Passage」オープニングでの特別展示につながった。
※1「大地の徳はなんと素晴らしいものであろうか。すべてのものは、ここから生まれる」という意味の自然への賛歌。
2人は生命やその成り立ち、進化の歴史を時間の層として描き出しながら、自然の法則で宇宙までつながる時空間を、スケールとともに巨視的・微視的に捉え可視化することを試みている。
《Strata》左奥/《Spectrum》右手前
展示の中心となるのは、本を積み重ねて地層に見立てた新作《Strata》。
地層は、生物の生態や自然環境の情報が刻み込まれた「歴史書のようなもの」という例えから着想を得て、「Shiseido Beauty Park」2階の床から3階の床下まで連なる本棚に、約500冊の本と、そのあいだに鉱石や化石を配置し、生物の誕生から人新世までの時と知の連なりを表す。
《Timepiece》
同じく資生堂ギャラリーで発表した新作《Timepiece》は、割れた砂時計からあふれ出した砂、石、岩で構成され、時間の概念について考えさせると同時に受け継がれていく生命、あるいは生命の終焉を想起させる。
自然界に広くみられるフラクタル形態を用いて自然の摂理における「個」と「全体」について言及した《Can’t see the forest for the leaves》 、すべての生命の源となる光をテーマにした《Spectrum》など、資生堂ギャラリーで発表した作品のほとんどを観ることができる。
《Can’t see the forest for the leaves》
《Spectrum》
KAMADO Picks
展覧会名には様々なPerspective(視点・観点・展望)をより多くの視点を得られるようにと、「s」が複数形になっている点をあげたい。
私たちの感じることのできる「スケールは目で見えるものから、想像することでもある」と彼女たちの作品が教えてくれる。
身近にある何気ない草木や石や布らを通した作品たちから、自然環境のこと、私たち人類の蓄積、多様な存在の関係性、これからの未来を想像してみることを、自分の固定概念を超えて感じてみてほしい。
KAMADO BOOKにて、髙田安規子・政子 対談記事を春先公開予定
「積層と、調査と、対話と」のテーマにアーティスト・研究者たちの対談記事を春先に、公開予定。
【information】
展覧会名:特別展示「髙田安規子・政子 Perspectives この世界の捉え方」展
会期:2026 年 1月 28 日(水)~ 3月 15日(日)
会場:資生堂グローバルイノベーションセンター/Shiseido Art & Heritage Passage(Shiseido Beauty Park 2階)
料金:無料
開館時間:10:00-19:00
定休日:月曜休館(月曜日が祝日・振替休日の場合は、火曜日が休館)
※Shiseido Beauty Parkの営業日に準じる
住所:〒220-8559 神奈川県横浜市西区高島1丁目2−11
URL : https://shiseidobeautypark.shiseido.com/topics/1424/